結婚30周年のフルエタニティリング 昔気質の職人さんから奥様へのプレゼント。
ミルグレイン フルエタニティリングのスペック
■東京都のお客様
■448,000円(税込)
■ダイヤモンド 合計0.86ct 直径2.0ミリ 28個
Color D~F
Clarity VVS1~VS1
■Pt950 プラチナ
■製作期間 3ヶ月
お父さんからお母さんへ、結婚してから30周年記念のプレゼントです。
少し前の作品です。
2019年10月、東京都のお客様が甲府本店にお越しになりました。
お客様は3人です。
お父さん。
お母さん。
息子さん。
お父さんは昔気質の職人です。
建築関係の会社を経営しているそうです。
お母さんはお父さんの会社の事務や経理をしているとお聞きしました。
息子さんはお父さんの会社に入り、職人として頑張っているそうです。
お父さんは職人なので甘い言葉で話しません。
でも、優しいのでサクサクとフルエタニティリングを作ることを決めていきます。
お母さんはどのようなデザインにするか迷いつつも嬉しそうです。
こんなご夫婦って良いですよね。
心が温まります。
こういうお客様のために指輪を作ることが、私の仕事のやり甲斐です。
フルエタニティリングのデザインについて。
次は指輪のデザインについて書きましょう。
フルエタニティリングです。
直径2.0ミリ×28個のダイヤモンドを使用しています。
合計0.86カラットです。
豪華な仕様です。
両端のミルグレインについて。
このフルエタニティリングの特徴はギザギザしたミルグレインの部分です。
ミルグレインを入れる方法はいくつかあります。
今回は原型を設計する際に入れました。
規則的な四角いミルグレインです。
他に丸いミルグレインや波打つようなミルグレインがあります。
ミルグレインの形が崩れないように、丁寧に磨きます。
上に書いたように、今回は原型の段階でミルグレインを入れました。
製作が進む際に磨きの工程があります。
下手な人が磨くと、ミルグレインの形が崩れてしまうことがよくあります。
よく注意しながら磨きの工程を進めます。
今回は共有爪でダイヤモンドを留めています。
このフルエタニティリングは共有爪で設計しています。
磨くことが難しいデザインなので、共有爪でダイヤモンドを敷き詰めた方が美しくなります。
このような過程を経て、無事にフルエタニティリングが完成いたしました。
2019年12月24日のクリスマスイブ、甲府本店で商品をお渡しいたしました。
商品が完成してお客様に連絡をしたところ、その日のうちに東京から甲府本店にお越しになりました。
今度は「お父さん、お母さん、娘さん」です。
お母さんと娘さんがダイヤモンドの輝きに驚き、お父さんは誇らしげな印象でした。
仲が良く、温かいご家庭だと感じました。
お気に召していただいたら幸いです。