菊爪の婚約指輪|大正期の美意識を、現代の技術で蘇らせた一点

菊爪の婚約指輪 正面からの写真。花びらのような爪がダイヤモンドを包み込み、繊細に輝くデザイン。

菊爪の婚約指輪 斜め上からのアングル。プラチナの花びらとダイヤモンドの立体感が美しく際立つ。

GIA鑑定書 0.30カラット Dカラー VS1 3Excellentのラウンドブリリアントカット。婚約指輪に使用された高品質ダイヤモンドの証明書。

  • 菊爪の婚約指輪 正面からの写真。花びらのような爪がダイヤモンドを包み込み、繊細に輝くデザイン。
  • 菊爪の婚約指輪 斜め上からのアングル。プラチナの花びらとダイヤモンドの立体感が美しく際立つ。
  • 菊爪の婚約指輪 正面斜めからの写真。0.30ct D VS1 3Excellentのダイヤモンドを花びら状のPt900プラチナで包み込んだ繊細なデザイン。
  • 菊爪の婚約指輪 横斜めからのアングル。ダイヤモンドと花のような爪が美しく調和する立体的な構造。
  • 菊爪の婚約指輪 側面から見た構造写真。Pt900製の爪が0.30カラットのダイヤモンドを浮かせるように支える、光を取り込む設計。
  • 菊爪の婚約指輪 裏面からの構図。リング全体の厚みや、シャンクと石座の接合部の丁寧な仕上がりが分かる。
  • 菊爪の婚約指輪 真横からの断面写真。花の中心に浮かぶようにセッティングされたダイヤモンドが印象的。

古き良きデザインを、今の時代にふさわしい形で

大正から昭和初期にかけて流行した「菊爪」と呼ばれるスタイル。
まるで花びらのように広がる爪が、ダイヤモンドを可憐に包み込みます。

兵庫県のお客様から、日本的で凛としたこのデザインを「現代の技術で蘇らせてほしい」とご依頼をいただきました。

IZURUでは、この想いに応えるべく、当時のデザインをただ再現するのではなく、強度・輝き・着け心地のすべてを見直し、現代的なジュエリーとして再設計しました。

お客様との対話から生まれたデザイン

最初のご相談では「写真のようなデザインは可能でしょうか?」というご質問をいただきました。
そのお写真には、大正モダンを感じさせる品格を備えた、繊細で個性的な指輪が写っていました。

ただ、当時の指輪は非常に薄く、構造上そのまま再現するのは難しいため、デザインに強度を持たせる工夫が必要でした。

お客様と何度もやり取りを重ねるなかで、

– 腕(シャンク)はストレートに
– 中央の菊爪は当時の雰囲気を保ちつつも、立体的に
– ダイヤモンドに向かって絞られる、自然なシルエット

というデザインにたどり着きました。

構造と輝きへのこだわり

横から見ると、ダイヤモンドが宙に浮いているような印象を受けます。
これは「ティファニーセッティング」と同様に、上下左右から光を取り入れる構造に仕上げたためです。

実際に製作する中で、0.30カラットのダイヤモンドがやや大きく、初期案ではバランスが取れず、何度も図面を引き直しました。
最終的には原型も作り直し、菊爪の花びら部分がダイヤモンドの光を乱反射しながら、柔らかく輝くよう仕上げました。

完成した婚約指輪

完成した指輪を見て、心から「美しい」と感じました。
カメラで撮影しても実物の魅力を完全に伝えるのが難しいほど、繊細な光の表情を見せてくれます。
まさに、大正時代の美意識を継承した逸品です。

お客様からは、

とても美しくつくられた指輪を受け取りました。本当に有難うございます。職人の方にも宜しくお伝えいただけると幸いです。

という温かいお言葉をいただきました。
このようなご縁に恵まれたことを、心より嬉しく思っています。

スペック・価格

  • 兵庫県のお客様
  • 価格:340,000円(税込)
  • ダイヤモンド:0.30ct D VS1 3Excellent
  • 素材:Pt900(プラチナ)
  • 製作期間:3ヶ月

アンティークデザインのご相談も承ります

このようなクラシカルなデザインをお探しの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
IZURUでは、お客様の想いと共に、時代を超えて愛される指輪をお作りしています。

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