1.01カラット ブルガリのようなテイストで婚約指輪をリフォームしました。
商品の価格・スペック
■婚約指輪 リフォーム
■東京都のお客様
■558,000円 税込
■ダイヤモンド 中心 1.01ct E VVS2 3Excellent
■ダイヤモンド その他 合計0.58ct
■15号
■プラチナ Pt950
■製作期間 8ヶ月
この商品を新品で製作した場合、2,500,000円(税込)となります。
長い時間をかけデザインを見直し、婚約指輪をリフォームしました。
特別に婚約指輪をリフォームしました。
完成まで8ヶ月の時間がかかりました。
大きなエネルギーを注ぎ込んだ仕事です。
通常、婚約指輪のリフォームは承っていません。
今後、リフォームを承ることはないと思います。
以下の写真をご覧ください。
※長い期間、よく使われていたので、写真には汚れが付いています。
写真を見ると、元々、ブルガリのテイストだったことが分かります。
リフォーム前の婚約指輪はタイで製作されました。
リフォームをする前に、この婚約指輪の不満な点をお客様にお聞きしました。
■時間が経ち、サイズが合わなくなった。
■元々、ホワイトゴールド・K18で作られていたが、プラチナ・Pt950で作り直したい。
■両脇にもう少し大きなダイヤモンドを使いたい。
上記がリフォームの主な理由です。
元々、お預かりした婚約指輪がブルガリのコロナのスタイルで製作されています。
お客様の強い希望で、今回もブルガリのテイストで婚約指輪のリフォームをすることになりました。
お気づきの方は少ないと思いますが、ブルガリの婚約指輪は1本ずつ微妙にテイストが違います。
ダイヤモンドの合わせて、職人が1本ずつワックスを加工して手作りをしているのかもしれません。
原型を使った場合、もう少しデザインに統一感が出ます。
こういった手工品の味わいが、ブルガリの特徴なのかなと感じました。
話が脱線しました。
このようにブルガリの商品自体もそれぞれ特徴が違うので、大まかな特徴を重視して設計を進めました。
まず、丁寧にダイヤモンドを外す。このときが一番緊張します。
婚約指輪のリフォームで一番緊張するのが、ダイヤモンドを外すときです。
丁寧に外さないと、ダイヤモンドのガードルの部分が割れてしまいます。
今回は1.01カラットのダイヤモンドだったので、慎重に作業を進めました。
無事にダイヤモンドを外すことが出来ました。
ダイヤモンドを改めて鑑定するため、中央宝石研究所に持っていきました。
鑑定結果は【1.01ct E VVS2 3Excellent】です。
良い結果が出て安心しました。
1回目は失敗、改めて原型を作り直す。
最初に製作した原型はIZURUのテイストを多く取り入れたデザインでした。
完成したデザインをお客様に見せたところ、「もう少しブルガリのテイストに近づけてほしい」とのことでした。
この辺は悩ましいところです。
どうしても弊社で対応できないこともあるので、場合によってはお取引を辞退することもあります。
ただ、お客様の強いご希望もあり、改めてチャレンジすることになりました。
中心のダイヤモンドの位置を高く上げ、少し“くびれ”を意識したデザインにしました。
両脇は“彫り留め”という手法でダイヤモンドを留めました。
彫り留めの方がブルガリと同じようなテイストになります。
彫り留めは職人によって指輪の印象が変わります。
海外の職人と日本の職人では彫り留めのスタイルが異なります。
この辺もジュエリーの面白いところです。
2回目はお客様のご希望に添ったデザインに仕上がりました。
とても豪華に仕上がったので、眺めているとウットリします。
今回は長い時間をかけてデザインを煮詰めたので、完成までに8ヶ月くらい時間がかかってしまいました。
婚約指輪のリフォームは丁寧に仕事をすると、新規で婚約指輪を製作するよりずっと多くのエネルギーを必要とします。
しばらく、リフォームはお休みです。
良い仕事が出来たと思います。