婚約指輪 厳選したクッションカットとテーパード・バゲットカットを使いました。
東京都のお客様の婚約指輪
■東京都のお客様
■1,080,000円(税込)
■クッションカット 0.71ct F VVS2 None
■両脇 テーパード・バゲットカット
2個 合計0.17ct
■Pt950 プラチナ
■指輪のサイズ 7号
■製作期間 4ヶ月
納得できるダイヤモンドを探し、美しい婚約指輪に仕上がりました。
2023年3月、南青山店で受注しました。
2023年7月、甲府本店で婚約指輪を納品しました。
順を追って、ご説明いたします。
最初に新婦からお問い合せがありました。
新婦はヨーロッパの生活が長く、10年以上前からIZURUのWebサイトをご覧になっていたようです。
今回のデザインと以下のデザインが候補でした。
クッションカットの婚約指輪。0.54カラット D IF 宮城県のお客様
また、他にエメラルドカットやペアシェイプをご検討なさっていました。
大まかにご希望をお聞きして、価格の目安をお伝えしました。
お客様は中心に0.7カラットのダイヤモンドをご希望でした。
例えば、【0.70ct F VVS None】のファンシーカットの場合。
2023年の相場で計算すると、1,000,000円~1,100,000円(税込)くらいになります。
今までの経験上、最初に価格の目安をお伝えした方が、新郎新婦の話し合いがスムーズに進みます。
具体的にクッションカット・エメラルドカット・ペアシェイプのご提案をしました。
ご存じない方も多いのですが、クッションカットなど、ラウンドブリリアントカット以外のダイヤモンドは個体差が大きいです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
0.7カラットのクッションカットを輸入して、オードリーの若林さんの話が染みる。
例えば、品質が【D VVS1】でも形が良くないと判断すれば、使いません。
他と比較して、今回の【0.71ct F VVS2】のクッションカットは形が美しいと感じました。
お話が決まった後、すぐにダイヤモンドを押さえました。
世界中の業者が見ているので、他社が先に買ってしまうことがあります。
そのため、お話が決まり次第、どんどん仕事を進めています。
次は原型の製作に取りかかりました。
通常、クッションカットが決まったら、テーパード・バゲットカットを用意します。
しかし、今回は先に原型を進めました。
テーパード・バゲットカットを用意するのは、時間がかかるからです。
なんとかテーパード・バゲットカットも用意することができました。
テーパード・バゲットカット寸法に合わせて、原型を微調整。
すごく大事な作業です。
※流通量が少ないため、今後、両脇にテーパード・バゲットカットを使った婚約指輪を作るのは難しいかもしれません。
デザイン、今回の新しい試みとして。
クッションカットを留める爪を少し厚くしました。
ダイヤモンドの特徴はそれぞれ違い、爪を少し厚くすることによって、グワッと迫力があるように見せています。
太いのではなく、厚くする。
これが今回の婚約指輪の成功しているポイントです。
無事に婚約指輪が完成して、ご報告
2023年7月、新郎新婦が甲府本店にお越しになりました。
長い間、IZURUのWebサイトをご覧になっているので、ジュエリーについてお詳しいと感じました。
また、新郎はモノ作りのお仕事と伺いました。
写真で商品を拝見しましたが、とても精度が高い仕事をなさっていました。
そのため、「どのようなことを考えて指輪を作るか」という話に花が咲き、90分くらい話をしました。
あくる日、新郎から写真が届きました。
お二人の喜びが伝わる、とても良い写真です。
新郎新婦が感動なさっている姿を見て、「自分の仕事は意味がある」と改めて実感しました。
末永くお使いいただけたら幸いです。