どうやったら、ダイヤモンドを見極める能力が身につくのか?

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ダイヤモンドを見る道具

2022年9月13日。

こんにちは。
長澤です。

午前9時に出社すると、すべきことがたくさんあります。

その中の一つとして、“1日1時間以上はダイヤモンドを見る”ことがあります。

石川さん 「とりあえず、良い物と悪い物を適当に分けてください」

指示に従って、ひたすらダイヤモンドを見ました。

全部同じでは?

正直、何が違うのか分からない。

ダイヤモンドの4C(重さ・色・透明度・形)という基準は知識として知っていた。

ただ、実際にダイヤモンドをピンセットでつまみ、見比べてみると本当に分からないのだ。

幸い重さは統一されていたので、その他の“色・透明度・形”で違いを探す。

ダイヤモンドを見始めた数日間は、色が違う気がした。

私 「あの、これは色の違いで分類するってことですか?」

石川さん 「いや、後回しで良いよ。たぶん、最初は分からないと思う。Colorを見分けるのは難しいから」

これは尚更分からなくなってきた。
重さは同じ、色は見方が違うとなれば残されたのは“形と透明度”。

石川さん 「習うより慣れよ。なんて言葉もありますからね」

その言葉を聞き、またひたすらダイヤモンドを見る。

昨日、今見ている“ラウンド・ブリリアン・カット”、テーブル・ファセット部分(ダイヤモンド一番上の8角形の面)に違いがあることに気が付いた。

そのテーブルが小さい物や、大きい物がある気がする。

私は“テーブル・ファセット”が小さいダイヤモンドが好きだ。
精悍な顔をしているように見えるからかもしれない。

そして、その“テーブル・ファセット”の中央から覗き込むと見えるのが“キューレット”というらしい。

石川さん 「私がダイヤモンドを見るとき、キューレットが上手くカットされているか注意している。他の会社はここまで神経質に見ないかな」

こんなことを聞いた。

とても面白い。

ジュエリーはゲームの世界で武器を作る感覚に近い気がする。
もっと多くの金属や石のことを知りたい。

2022年9月中旬、現段階の進捗としては以上。

引き続き気づいたことや、勉強になったこと。
石川さんとの会話を振り返りながらここに綴りたいと思います。

以下、石川が文章を引き継ぎます。

どうやったら、ダイヤモンドの目利きの能力が身につくのか?

即効性のある答えはありません。
とにかく、たくさんのダイヤモンドを見ることが大事です。

おおよそ26歳の頃、私はダイヤモンドの卸売りの仕事から始めました。
1日5時間くらいはダイヤモンドを見ていたと記憶しています。

山梨県、甲府市にはジュエリーの工場がたくさんあり、私はそれぞれの会社の希望に添ってダイヤモンドを納品していました。
色々な価格帯のダイヤモンドをたくさん見たことが、良い経験になりました。

現在のジュエリー業界では、長澤は同じ経験をすることができません。

そのため、色々な価格帯のダイヤモンドを見せ、選別のトレーニングをしています。

ダイヤモンドの目利きの能力を身につけるのは難しいです。
向いていない場合、いくらやっても無駄かもしれません。

長澤は感性が鋭いところがあるので、1年後くらいに目利きの能力が身に付いていたら良いなと考えています。

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