10月のご注文は2.1倍 お金は価値を維持できるのか? 金融商品の存在が大きくなりすぎて。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今日は山崎まさよし、私の憧れの人です。
育ってきた環境が違うから好き嫌いはイナメナイ
今、世の中は緊張しています。
「何が正しいか」を考えすぎなのかもしれません。
100年くらい時間が経つと、多くの分野で常識が変わります。
過去、一番正しいと思われていた事柄が、現代では間違っていると訂正されることがよくあります。
だから、あまり頑固にならず、フワッと浮世を眺めています。
生活の中で、私が大事にしていることは3つです。
① 一つ一つ丁寧にジュエリーを作る。
② 田舎で家族と穏やかに生活する。
③ 経済の大きな流れについて考える。
①と②は分かりやすく、③が分かりにくいかもしれません。
経済について考えるのは私の趣味です。
10代の頃から、「お金とは何か?」とずっと不思議に思っていました。
お金はとても大事な物ですが、突き詰めて考えると、とても曖昧な存在です。
昔はゴールドをお金として扱っていましたが、「何でゴールドに価値があるのか?」と考えると、これまた理由が分かりません。
詳しく書くとものすごく長くなってしまうので、この辺でいったん止めます。
②について。
県民から「山梨県は陸の孤島」などと低く扱われがちですが、なかなか味わい深く魅力的な県だと感じています。
オッサンになったのかもしれません。
以下、先日訪れた場所です。
■山梨県北杜市 清春芸術村
■甲府市 カフェ 徽典館
10月の売上高は9月の2.1倍でした。
弊社は小さい会社です。
売上高が平均の2倍以上になると、とても忙しくなります。
イケイケドンドンの経営者ならば、ここぞとばかりに頑張るのでしょうが、弊社はフラフラしています。
また、良い商品を作ることを一番に考えているため、ブログやSNSの更新が滞ります。
更新を楽しみにしているお客様も多いと聞きます。
外からは見えにくいのですが、毎日、ジュエリーの製作に励んでいます。
お許しください。
お金は価値を維持できるのか?
もう少し経済について書きます。
2012年の高値と比べると、今、45%くらい円が弱くなっています。
歴史を振り返ると、貨幣の価値は減ることが多いです。
貨幣を減らすより、増やす方が簡単だからです。
貨幣のコントロールは難しく、古今東西、失敗する例をよく見かけます。
現在、インフレが分かりやすくなっているので、「今のうちに価値のあるジュエリーを買おう」とお客様はお考えのようです。
現在、経済において、金融商品の存在はとても大きく複雑です。
昔は“作る”が主で、“金融”は従でした。
今では金融が強くなりすぎてしまって、“作る”に大きな影響を与えています。
そして、このことが経済を分かりにくくしています。
例えば、人口が1,000人の島の場合、衣食住を作ることが一番大事な仕事です。
このことは共感してもらえると思いますが、人口が多くなると、衣食住の仕事に携わる人が相対的に少なくなります。
そして、衣食住に関わる仕事の立ち位置が弱くなります。
今、大工さんと話をすると、腕の良い大工さんを確保するのが大変だと聞きます。
同じように、ジュエリーの世界も腕の良い職人はごくわずかです。
“作る人”を増やすには時間がかかります。
お金の量を増やしても、作る人が増えなければ、お金の価値は下がります。
生活が豊かになるように、作る人が増える経済になれば良いのですが。
色々と考えが止まりませんが、弊社の本業は美しいジュエリーを作ることです。
考えるのは程々に、年末に向けて仕事に邁進いたします。