北海道から、特別なフルエタニティリングを求めて-心に残るおふたりのご来店

北海道からIZURU甲府本店を訪れたお客様のイラスト。K18イエローゴールドのフルエタニティリングを試着している様子

北海道から、甲府本店へ

「フルエタニティリングが気になっているけれど、本当に自分に合うか不安…」
そんな方にぜひ読んでいただきたい、北海道のお客様との心温まるやりとりをご紹介します。

先日、北海道からお客様がIZURUの甲府本店にお越しくださいました。

この記事では、そのやり取りを時系列に沿ってご紹介します。

Webサイトから始まったご縁

最初のきっかけは、当店のWebサイトをご覧いただいたことでした。

お客様はフルエタニティリングにご興味を持たれ、サンプルリングのレンタルをご注文くださいました。

ご希望の商品はこちらです:

鍛造 フルエタニティリング 0.5カラット

SPECIAL 鍛造 フルエタニティリング Saint プラチナ (幅2.0mm / Pt950)

サンプルが北海道に届いた後は、お電話やメールで何度もご相談を重ねました。

ダイヤモンドサイズのご相談

最初にご検討いただいていたのは、直径1.7ミリのダイヤモンドを使ったフルエタニティリングでした。

しかしご相談を進めるうちに、「もう少し大きなダイヤモンドにしたい」というご希望が出てきました。

私は「ハーフエタニティリングも選択肢に入れてみては?」とご提案しました。

ただ、新郎から「以前、彼女がハーフエタニティリングを使っていて、指輪が回ってしまって困った」とお話を伺いました。

その経験から、今回は指輪が回っても常に美しく見えるフルエタニティリングをお選びになったのです。

私もそのお話を聞いて、深く納得しました。

フルエタニティリングは、どの角度から見てもダイヤモンドが輝き、手元に華やかさと高級感を与えてくれる特別な存在です。

直径2.0ミリのダイヤモンドへ

最終的に、直径2.0ミリのダイヤモンドを使ったフルエタニティリングをご提案し、K18イエローゴールドでの制作が決まりました。

直径0.3ミリの違いは数字で見ると小さく感じますが、実際に見ると印象が大きく変わります。

フルエタニティリングはサイズ直しができないため、念のためリングゲージもお送りすることにしました。

突然のご予約と、ご来店のお気持ち

ところが、リングゲージの発送準備をしていたところ、「甲府本店に伺いたい」とご予約の連絡をいただきました。

驚いて理由をお尋ねすると、「ダイヤモンドの大きさを実際に見てから決めたい」とのことでした。

「旅費がかかってしまいますが、大丈夫でしょうか?」と私が電話で尋ねると、新郎は「せっかくの機会ですから、ぜひ見てみたいです」とおっしゃってくださいました。

北海道から山梨へ――春の訪れとともに

ご来店は、春の気配を感じ始めた2025年4月。

空路で羽田空港へ、そして電車で山梨・甲府までお越しくださいました。

おしゃれで仲の良いご夫婦で、お店の門の前で記念写真を撮る姿に、春のやわらかな日差しがとてもよく似合っていました。

その光景に、私たちスタッフも思わず笑顔になりました。

本物の輝きとの出会い

お送りしたサンプルリングはシルバーとキュービック製でしたが、本物のダイヤモンドを自然光の中でご覧いただいた瞬間、「全然違いますね!」と驚かれていました。

当店では照明を使わず、自然光のもとでダイヤモンドをご覧いただきます。

それでも「美しい」と感じていただける品質であることを大切にしています。

サイズ確認と仕様の最終決定

サイズ直しができないため、何度もサイズを確認し、最終的に9号で決定しました。

今回は鍛造製法でお作りします。

ダイヤモンドの直径は2.0ミリ、リング幅は2.4ミリ。

鍛造リングは金属をくり抜いて成形するため、断面がやや角ばった、しっかりとした印象になります。

可愛らしさを優先するなら幅を2.3ミリにした方が良いのですが、新婦は「毎日安心して使える丈夫なエタニティリング」を望んでいらっしゃいました。
そのため、最終的に2.4ミリというバランスに決まりました。

こうした判断は、日々現場で指輪を作っている職人だからこそできる提案だと思っています。

おふたりの優しさに触れて

やり取りの中で、私が心を打たれた場面がありました。

新郎は「大きなダイヤモンドで彼女を喜ばせたい」と話してくださり、

一方で新婦は「でも、無理はしてほしくない」と気遣う。

お互いを想い合うやさしさに立ち会うたび、「この仕事は本当に良い仕事だ」と感じます。

金色の大地に白い光を

指輪の完成はまだ少し先ですが、私は今から仕上がりが楽しみです。

K18イエローゴールドの地金は、まるで北海道の大地のように力強く温かい。

そこに白く澄んだダイヤモンドが整然と並ぶ様子は、まるで金色の大地に白い光が降り注ぐような美しさです。

感謝を込めて、今日も指輪を

お帰りの際、「山梨県に来て良かったです」とお話しくださったおふたり。

私も「お会いできて光栄でした。丁寧にエタニティリングをお作りします」とお伝えしました。

全国各地から、時間と費用をかけて当店にお越しいただくお客様がいます。
そのお気持ちに、私はいつも感謝しかありません。

だからこそ、今日も一つひとつ、心を込めて指輪をお作りしています。

フルエタニティリングを検討されている方や、リング選びに迷われている方は、どうぞお気軽にご相談ください。

遠方からでもご安心いただけるよう、サンプルをお送りしています。

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