プラチナの種類とランク|Pt900・Pt950・Pt1000の違い
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結婚指輪や婚約指輪の素材として、もっともよく使われているのがプラチナです。
調べ始めると、Pt900、Pt950、Pt1000といった数字や、ハードプラチナという言葉が出てきて、迷われる方が多いと思います。
先に結論をお伝えします。
今、結婚指輪・婚約指輪を購入するなら、Pt950を選べば問題ありません。
そのうえで、耐久性を上げるために、硬いプラチナを使った指輪を選ぶのがおすすめです。
IZURUでは、ルテニウムか銅を混ぜた、硬いPt950を使っています。
プラチナに何を混ぜるかは、会社によって異なります。
気になる方は、購入するお店に確かめてみてください。
IZURUも以前はPt900を使っていました。
この記事では、プラチナの種類の違いと、IZURUがPt950に切り替えた理由をお伝えします。
※この記事は2014年1月23日に公開し、2026年11月5日に全面的に書き直しました。
目次
Ptの後ろの数字はプラチナの純度
Ptはプラチナのことで、後ろの数字は純度を表しています。
Pt950なら、全体の95%がプラチナで、残りの5%はほかの金属です。
日本では、プラチナの品位はPt1000、Pt950、Pt900、Pt850の4つに区分されています。
純度の高い順に並べると、次のとおりです。
- Pt1000:ほぼ純粋なプラチナ
- Pt950:プラチナ95%。結婚指輪・婚約指輪に使われる
- Pt900:プラチナ90%。結婚指輪・婚約指輪に使われる
- Pt850:プラチナ85%。ネックレスのチェーンなどに使われる
ただし、純度が高いほど指輪として優れている、というわけではありません。
Pt1000が指輪に向かない理由
せっかく買うなら純度の高いPt1000を、と考える方もいらっしゃると思います。
しかし、Pt1000は結婚指輪や婚約指輪にはあまり使われません。
理由は2つあります。
1つ目は、柔らかすぎることです。
プラチナは柔らかく粘りのある金属で、純度が高いほど柔らかくなります。
毎日着ける指輪では、変形や傷がつきやすくなります。
婚約指輪では、ダイヤモンドを留める爪が曲がりやすくなります。
2つ目は、色です。
Pt1000は、Pt950やPt900と比べて、ほんのり暗い色をしています。
ジュエリーに関わる人の多くが、同じように感じていると思います。
そのため、結婚指輪や婚約指輪には、ほかの金属を混ぜて硬さを持たせたPt950やPt900が使われています。
IZURUでも、Pt1000の指輪は製作していません。
Pt900とPt950の違い
Pt900とPt950の違いは、混ぜる金属の割合と重さです。
一般的なPt900は、プラチナ90%に、パラジウムを10%混ぜたものです。
硬さを持たせたPt900では、ルテニウムを1%か2%混ぜ、パラジウムを8%か9%にします。
Pt950は、プラチナを95%含みます。
プラチナはとても重い金属なので、同じ形の指輪を作ると、Pt950のほうがPt900より約4%重くなります。
Pt900の品質が劣るわけではありません。
以前は、Pt900はPt950より安く、価格の面でメリットがありました。
しかし今は、価格の差は小さくなり、相場によっては逆転することもあります。
また、海外の高級ブランドは、総じてPt950を使っています。
たとえばアメリカでは、純度を書かずに「プラチナ」と表示できるのは、プラチナを95%以上含むものとされています。
こうしたことから、今、結婚指輪・婚約指輪を選ぶなら、Pt950で問題ありません。
日本の職人はPt900を好んで使ってきた
戦後の長い間、日本の職人は結婚指輪にPt900を多く使ってきました。
理由はとてもシンプルで、作業が楽で、集中して仕事ができるからです。
昔は今のような便利な機械がなく、しかも好景気で注文の多い時代でした。
作業の効率をなるべく高める必要がありました。
ジュエリーに使われる金属の中で、パラジウムを10%混ぜたPt900は、もっともトラブルが少なく、職人も「作業が楽だ」と言います。
作業が楽であれば、細かい作業にも集中でき、より繊細なディテールに対応できます。
IZURUがPt950に統一した理由
IZURUは2008年に始まりました。
当時は低価格を大切にしていて、指輪にはPt900を使っていました。
その頃は、プラチナに混ぜるパラジウムやルテニウムが安く、Pt900はPt950より価格が安かったからです。
さらに、同じ形の指輪を作ると、Pt900はPt950より軽くなります。
軽くなれば、そのぶんコストも下がります。
低価格で指輪をお届けするうえで、Pt900には確かなメリットがありました。
ところが、その後、パラジウムやルテニウムの価格が上がり、プラチナより高くなる時期が来ました。
2018年ごろには、Pt900のほうがPt950より1gあたりの価格が高くなるという、それまで見たことのない状況になりました。
こうなると、Pt900を使う意味はなくなります。
ちょうど、低価格を重視するやり方を見直していた時期でもありました。
そこで、高級ブランドと同じPt950に統一することにしました。
2018年9月から、IZURUの指輪はPt950で製作しています。
硬いプラチナと、鋳造・鍛造の違い
プラチナの指輪を調べていると、ハードプラチナ、鋳造、鍛造といった言葉も出てきます。
この3つは混同されやすいのですが、ハードプラチナは材料の話、鋳造と鍛造は作り方の話です。
硬いプラチナは材料の違い
同じPt950でも、残りの5%に何を混ぜるかで、硬さが変わります。
ルテニウムや銅を混ぜると、プラチナはぐっと硬くなります。
こうした硬いプラチナを、ハードプラチナと呼びます。
毎日着ける結婚指輪・婚約指輪は、傷や変形に強いほうが長く使えます。
耐久性を上げるため、硬いプラチナを選ぶのがおすすめです。
何を混ぜるかは、会社によって異なります。
IZURUでは、鋳造の指輪にはルテニウムを2%混ぜたPt950を、鍛造の指輪には銅を混ぜたPt950を使っています。
曲がりにくい指輪にする2つのポイント
仮に、硬くないプラチナで、細くて薄い指輪を作ったとします。
重いバッグなどを持ったときに、指輪が曲がってしまうことがあります。
曲がりにくい指輪にするために大事なポイントは、次の2つです。
- 硬いプラチナを使うこと
- ある程度の幅と厚みがあること
材料が硬くても、細すぎたり薄すぎたりすれば、強度は足りなくなります。
材料と形、どちらも大切です。
鋳造と鍛造は作り方の違い
鋳造は、溶かした金属を型に流し込んで指輪の形を作る方法です。
鍛造は、金属を叩いたり圧をかけたりして、締めながら形を作る方法です。
プラチナの指輪について、よくあるご質問
手持ちの指輪がPt900かPt950か、確かめる方法はありますか。
多くのプラチナの指輪には、内側にPt900やPt950といった刻印が入っています。
お手持ちの指輪があれば、内側を見てみてください。
ハードプラチナの指輪は修理できますか。
ハードプラチナは修理が大変という声もありますが、修理は可能です。
プラチナの指輪は温泉で変色しますか。
Pt900、Pt950のどちらも、温泉で変色することはありません。
ただし、紛失や傷の原因になるため、入浴の際は外すことをおすすめします。
金属アレルギーが心配です。
金属アレルギーのある方は、ご注文の前にご相談ください。
■結婚指輪 金属アレルギーのお客様が安心して結婚指輪を選んでいただくためにお伝えしたいこと
まとめ
- 今、結婚指輪・婚約指輪を選ぶなら、Pt950で問題ない
- 曲がりにくい指輪には、硬いプラチナを使うことと、ある程度の幅と厚みがあることが大事
- プラチナに何を混ぜるかは、会社によって異なる
- Ptの後ろの数字は純度。高い順にPt1000、Pt950、Pt900、Pt850
- Pt1000は柔らかく、色もほんのり暗いため、指輪には向かない
- Pt900とPt950の違いは、混ぜる金属の割合と重さ。今は価格の差も小さい
- IZURUは2018年9月からPt950に統一し、ルテニウムか銅を混ぜた硬いPt950を使っている
- ハードプラチナは材料の違い、鋳造と鍛造は作り方の違い
コラム|ジュエリーにプラチナを使い始めたのはカルティエ
プラチナをジュエリーに本格的に使い始めたのは、カルティエの3代目、ルイ・カルティエです。
それまで、ジュエリーに使う白い金属はシルバーが中心でした。
しかし、シルバーには黒ずみやすいという欠点があり、それを解決するためにプラチナが使われるようになりました。
ルイ・カルティエは天才的なセンスを持った人で、彼が手がけた作品は本当に素晴らしいです。
特にティアラが美しいので、ジュエリーがお好きな方はぜひ調べてみてください。






