【ご報告】弟子を取りました。23歳の若者に気楽に仕事を教えます。
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2022年9月5日。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
このブログを読んでいる方も多いです。
今日は皆さんにご報告したいことがあります。
9月1日(木)から弟子を取りました。
今年23歳になる若者です。
私はあまり出世欲がなく、どちらかというと会社も小さいままで良いと考えています。
だから、「若者を育てるなんて責任が重いな」とリクルートには消極的でした。
こんな考えだったのですが、ひょんな事から楽器を作る若者と出会い、商売を教えることになりました。
「一人前になったら、あとは自由に生きたら良いよ」と気楽に考えています。
例えが古いですが、ドラゴンボールの亀仙人のような心持ちです。
お世話になります。紹介いただきました、長澤です。
少し経緯をお話させていただきます。
出会いは数年前、私が楽器店で勤務をしている時です。
石川さんはお客様としてご来店されました。
その時はセミアコと呼ばれるエレキギターを預かりました。
内容としては弦の交換。
メーカーは日本製のmomoseで風格のある楽器です。
そして、私が普段通り作業していると横から「以前テレビに出ていませんでしたか?」と聞かれたのです。
「見てくれたんですか!顔を映さなかったのに、なぜ分かったんですか!?」
嬉しさのあまり、私は質問ばかりしてしまいました。
というのも以前、地元山梨県のテレビ番組にて、製作した楽器の紹介をしてもらえたことがあったからです。
そして、石川さんはその番組をたまたま見かけたとのことで、話しかけてくれたのです。
弦の交換中は楽器の話で盛り上がり、後日ご飯にも誘っていただきました。
そこではこれからの人生のことなど、さらに深いお話をしてくれました。
ただ、その内容は難しく、当時の私は半分も理解できていなかったと思います。
将来のことなど、やっとお酒を飲めるようになった私にはまだ考えたこともない領域だったからです。
それからは自営業者として挑戦をしたく、その職場を退職。
石川さんともしばらく疎遠になります。
元の職場は今でもお世話になり、仲良くさせてもらっています。
恵まれた環境で学ばせてもらえたこと、そして今なお友達として接してくださり本当に感謝しています。
話は戻ります。
それから私は好きな楽器は趣味として続けつつ、自営業やその他、様々な業種を転々とします。
そんな落ち着かない日々の中で、ふと石川さんの言葉を思い出します。
「職人になりたいか、経営者になりたいか。早めに決めると良いと思うよ」
数年前にかけられたこの問いの意味をようやく理解し、答えを出しました。
そして気が付いた時には「あの時の質問の答えが出ました。お会いできませんか」とメールを送信。
思い切って門を叩きました。
以上、簡単ですが現在に至るまでとなります。