いくらが理想だろう? ほしい結婚指輪・婚約指輪の値段
結婚指輪、婚約指輪の値段は?
「給料3か月分」という言葉を聞いたことはあるものの、結婚指輪や婚約指輪の相場をよく知らなかった。カップルや年代によって当然差があるものの、結婚指輪においては男女2本の指輪で20万円~30万円、婚約指輪においては~40万円ほどで決める人が多いそう。
これを安いと感じるか高いと感じるか。価値観や考え方は多様であり、何を重視するかは人による。絶対的なブランド主義で、「コレ! 」というのを決めている人。ブランドや値段よりも、ふたりだけの“特別”ならどんなものでも価値を感じる人。ジュエリーには興味がなく、こだわりがない人。
結婚指輪、そして婚約指輪は、世界にたったひとつの特別な指輪。誰かの価値観ではなく、『自分の価値観』『ふたりの価値観』を大切にすればいい。
しかし私は、少し前まで高い値段のものが好きだった。高いというだけで、キラキラして見えた。
誰かによってつけられた“値段”の価値
20代前半まで「値段が高ければ高いほど良いに決まっている」と思っていた。考え方が変わったのは、とある洋服をネット通販で買った時のこと。金欠状態にいた私は、ほしかった人気ブランドのワンピースとそっくりな(というか、まったく同じデザインの)ワンピースを、某インターネットショップで半額以下の値段で買った。
いざ商品が届いてみると、そのワンピースにはほしかった人気ブランドのタグがついていた…ということがあった。アウトレット品でもなく、SALEになっているわけでもなく、定価でショップに並んでいるのとまったく同じ商品。それが、なんと半額以下! 本来であればタグなしの商品が届くはずが、何かの手違いでブランドタグがついたままで発送されたよう……。
この時まさに、「私たちが見ている値段とは」と深く、それはもう深く考えさせられた。高ければ高いほど良いと思っていたけど、どうやらそういうわけでもない。まったく同じものが、半額どころか70%近く安い値段で売られていることもある。
モノの価値や質も分からずに“値段”だけにとらわれていた私の価値観が一変した。「じゃあ安くても良いんだ」「高い値段なんてぼったくり」という思いがよぎったのも本当。でもきっと、世の中には、知らないままでいると気づけないからくりが、きっとあちこちにある。
なぜこれは高いのか?
なぜこんなに安く買えるのか?
ときめくものに出会ったとき、どうしても手に入れたくなるようなものに出会ったとき、掘り出しものを見つけたとき、“値段”ではなく、納得できるまでその本質を追求すればいい。
ブランド品はなぜ高いのか。そのブランドの背景、こだわり。モノそのものは変わらなくても、例え高くても、“そこ”から買うことに価値を感じることもある。
なぜこんなに素晴らしいものが安いのか。作り手の思いや技術を知れば、お値段以上の価値に出会えることもある。
ほかの人にとっては何でもない駅のホームも、あるカップルにとってはかけがないのない思い出がつまった場所かもしれない。自分にとっての“大切”、自分にとっての“特別”、自分にとっての“感動”、自分にとっての“物語”に、もっと敏感にならないといけないのかもしれない。
心踊る指輪の正体
ある種の“値段”という呪縛から解放された私は、何か買うときは「ときめくか? 」ということを大切にするようにしている。
高いほど良いはず、そう考えていた頃は、芸能人が薬指にはめるような現実離れした値段の指輪がほしいと思ったこともあった。
時は過ぎ、私も現在アラサー。絶賛、結婚適齢期とされる時期を過ごす私は、山梨県甲府、IZURU本店にて目が眩むほど煌びやかな結婚指輪や婚約指輪を見せてもらう機会をいただいた。
生まれてはじめてマジマジと見る結婚指輪……っ
愛を形にするとこうなるという噂の……っ
そして、結婚指輪以上にときめいたのが、ほかでもない婚約指輪である。昨今、「婚約指輪はいらない」というカップルは多い。私も正直そう思っていた。なんと愚かだったのか。婚約指輪を目の前にしたとき、知らないということはこんなにも愚かなのかと、心が震えた。
リング好きを自称する私は、今までたくさんの指輪を見てきた。しかし、こんなにもときめいたのは、はじめてだった。
このときめきが、このお値段……っ!?
値段よりも、ときめき最優先。値札のチェックをするのは一番最後で良い。
ー Today’s ring ー
栄光を象徴する光輪や天使の輪を意味するヘイロー【Halo】。
ダイヤモンドをはめる前、まさに指輪ができあがる前の型を見せてもらったけど、そこにダイヤモンドをはめた時のときめきといったら。
婚約指輪は全部すっっっばらしいけど、あのときからダイヤモンドの魅力に取りつかれている。
こちらの記事もご参考に!
(文・mamiko)