結婚指輪の選び方 地金と耐久性について。
何を基準に結婚指輪を選べば良いか? 分からないお客様へ。
プロポーズが無事に成功し、お二人は結婚指輪を買うことになった。
結婚指輪を売っているお店は多い。
店員さんによって、話す内容が違う。
ブランドもたくさんある。
情報が溢れている。
何を基準に結婚指輪を選べば良いか分からない。
そんなお客様のため、公平な視点で文章を書きます。
地金、結婚指輪に使用する金属について。
通常、プラチナかゴールドを使います。
これらは高価な金属です。
今は価格の安い金属を使う会社も増えていますが、ジュエリー業界で働いている人ならば「プラチナかゴールドが良い」と考えています。
プラチナ 100%
ゴールド 100%
どちらも100%だと柔らかいので、他の金属を混ぜます。
プラチナには【パラジウム・ルテニウム・銅】のどれか一つか二つ。
ゴールドには【銀と銅】を混ぜます。
プラチナはPt950、ゴールドはK18が使われることが多いです。
Pt950 95%のプラチナが含まれている。
K18 75%のプラチナが含まれている。
このようにお考えください。
Pt950とK18を使うことが基本で、これ以外の材料を使っている結婚指輪は「少しクセが強いかも」とお考えください。
※昔はPt900をよく使いました。
比較すると、日本ではプラチナの方が人気があります。
2020年以降、ゴールドの価格が高く、純金の大仏や茶碗がよく売れているそうです。
近頃、「ゴールドの結婚指輪が欲しい」というお問い合わせも多いです。
そうはいっても、日本ではまだまだプラチナの結婚指輪の方が人気です。
2024年のデータを見ると、プラチナが9割、ゴールドが1割くらいの比率です。
結婚指輪の耐久性について。
毎日、肌身離さず結婚指輪を身に着けたい。
このようにお考えのお客様も多いと思います。
そんなお客様は耐久性も気になるのではないでしょうか。
1 素材
2 寸法
3 工法
この3つの要素で耐久性が決まります。
素材はPt950かK18を使うと書きました。
Pt950を使うことが多いので補足すると。
Pt950に【パラジウム・ルテニウム・銅】を一つか二つ混ぜます。
こうすることによって、プラチナが硬くなります。
寸法は【幅と厚さ】を指します。
細すぎる結婚指輪、薄すぎる結婚指輪。
これらは歪みやすいです。
だから、結婚指輪を購入する際は【幅と厚さ】を確認した方が良いです。
結婚指輪の寸法の目安はあるか?
今までの経験上、幅は2.0ミリ以上が良いと思います。
IZURUは2.5ミリ・3.0ミリ・3.5ミリの幅をご提案しています。
※エタニティリングのようにダイヤモンドを多く使う指輪は、幅2.0ミリ前後を狙うことも多いです。
厚さについて。
厚さは1.5ミリ以上に設定することが多いです。
厚さが1.0ミリだと変形しやすく、修理をするのも難しいです。
鍛造と鋳造、結婚指輪の工法について。
鍛造 たんぞう
鋳造 ちゅうぞう
結婚指輪を作る方法は大きく二つに分かれます。
鍛造と鋳造、それぞれ良い所があります。
IZURUはデザインによって、工法を使い分けています。
同じ寸法の場合、耐久性があるのはどちらの工法の結婚指輪か?
鍛造(たんぞう)です。
お客様が手をハードに使うお仕事の場合、鍛造の結婚指輪をお薦めしています。
それ以外のお客様の場合、「どちらでも大丈夫です。お好きなデザインをお選びください」とお伝えしています。
硬いプラチナを使う。
適切な寸法に設計する。
こうすることによって、鋳造(ちゅうぞう)の結婚指輪でも問題はほとんど起こりません。
IZURUの指輪は故障する確率がとても低く、お客様は満足しています。
少し脱線します。
たまに、鍛造(たんぞう)の指輪を販売しているお店が、鋳造(ちゅうぞう)の指輪をひどく悪く言うことがあります。
どの業界も同じですが、極端な意見には距離を置いた方が良いです。
色々なお店の意見を聞き、冷静にご判断ください。
まとめ 結婚指輪の地金と耐久性について。
結婚指輪にどんな金属を使うのか?
主にPt950かK18を使う。
結婚指輪の耐久性が決まるポイントは何か?
1 素材
2 寸法
3 工法
以上です。
参考になれば幸いです。