私の好きな人 WATER WATER CAMEL 山梨県が誇るミュージシャン 健全なやり方で開拓する。

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WATER WATER CAMEL

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コラムと言ったら大げさだと思う。

仕事の文章ばかり書いていると、頭がカチコチになってしまう。

少し自由に文章を書きたいと思い、パソコンの前に座る。

ジュエリーは山梨県の地場産業だ。

他にブドウ・桃・ワイン・ハンコ・甲州印伝・ネクタイなどが特産品として思い付く。
何か他に自慢できる物はないか。

目の前に1枚のCDがある。

さよならキャメルハウス

■題名 さよならキャメルハウス
■アーティスト WATER WATER CAMEL

2009年の作品。

【WATER WATER CAMEL】はれっきとした山梨県産のバンドで、全国に自慢できるバンドだと思う。
曲と演奏のレベルは高く、もはや山梨県が誇る地場産業。

以前、東京都在住の友人が【WATER WATER CAMEL】を知っていると聞いた。
音楽好きの人ならば、知っている人は多いかもしれない。

THE BOOMやレミオロメンも山梨県産なんだけど、少し距離がある。
活動拠点が違うからだろうか。

WATER WATER CAMELのメンバーは3人。

齋藤キャメル
田辺玄
須藤ヒサシ

私が高校生の頃は上記の3人+ドラムの田中佑司で4人体制だった。

田中佑司は“くるり”や“bonobos”に参加していて、“bonobos”ではキーボードを弾いている。

少し作品について書く。

今、【さよならキャメルハウス】を聞きながら文章を書いている。

車で遠くに行くとき、かけると気持ちが良い。
一緒に歌いたくなって、家族に止められる。

このアルバムは完璧な作品だと思う。
曲とアレンジが良く、隙が見当たらない。

録音とミキシングが良いのか、音が柔らかで調和している。
聞いていて疲れない。

ペンギン・カフェ・オーケストラを聞いているときの感覚に近いかも。

大げさに聞こえるかもしれないが、初めてレディオヘッドの【OK Computer】を聞いたときと同じくらい衝撃だった。
「全くジャンルが違うじゃん」と突っ込まれそうだけど、そのくらい衝撃的だったと察していただければ幸いかなと。

齋藤キャメルが歌うメロディは他で聞いたことがないフワフワとした牧歌的な物で、【WATER WATER CAMEL】のオケの中で聞くと、さらに引き立ち成立する。

田辺玄と須藤ヒサシの演奏も歌を活かしていて素晴らしい。

私はギターが好きなので、田辺玄の演奏を聞いていると「よくこんなアイデアを思い付くな」と驚く。
楽器はグレッチかな。
甘いフィルターがかかったような音色にウットリする。

ベースは弾けないので見当外れかもしれないけど、須藤ヒサシのベースの音とメロディーはよく立っている。

“立つってどんな意味?”と突っ込まれると困るけど、油絵の凸凹みたいな感じというか、絵から浮かび上がる感じと言ったら良いのかな。

いぶし銀。

■運命のアラサー
■喜びは食卓に哀しみはトイレに
■Family

素晴らしい曲が多いけど、特に上記の曲が好きでリピートして聞いている。

30歳を前にして自分の才能や今後の生き方についての心境が、プラスもマイナスもせずに朗々と歌われている。

限られた時間の中で丁寧に日常を過ごすことが大事だと気付かされる。

Amazonで確認したところ、既に【さよならキャメルハウス】は売り切れてしまっている。

素晴らしい作品なので、カフェなどで販売されていたら、ご購入をお勧めいたします。

多くの人に聞いて欲しい作品。

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ついでに甲府市の昔話を書く。

まだ、覚えている。

【WATER WATER CAMEL】のメンバーは山梨県立甲府第一高等学校に通っていたと記憶している。
私は山梨県立甲府東高等学校に通っていた。

年齢は同い年。
たぶん、高校2年生か3年生の頃、甲府市の岡島百貨店の近くにイエスタデイというライブハウスがあって、そこで初めて【WATER WATER CAMEL】を観た。

昔は今のスタイルと違い、齋藤キャメルは跳んだり跳ねたりして歌っていた。
特にドラムの田中佑司の演奏の上手さにビックリしたことを覚えている。

もう、20年も前の話だ。

ある日、テレビ神奈川を見ていたら【WATER WATER CAMEL】が大きなバンドのコンテストに出演していて、何かの賞を穫っていた。

ある日、甲府市で発行されたフリーペーパーの表紙なんかにもなっていたと思う。

とにかく、同世代ながらすごく活躍しているなと感じていた。

当時はインターネットもなく、甲府市の中心街、岡島百貨店の新星堂ロックインかパセオの島村楽器がキッズ達の情報収集の場所だった。

その頃の甲府市を覚えている人も多いと思う。

たいした実力ではなかったけど、私も演奏することが好きだった。

高校生の頃、【Break Out】というテレビ番組が放送されていて、世の高校生達はヴィジュアル系に夢中だった。

反対側にHi-STANDARDがいて、こちらも大きなうねりとなって高校生を魅了していた。

当時の【WATER WATER CAMEL】はヴィジュアル系でもなくメロコアでもなく、独自な路線を走っていた。

今のスタイルとだいぶ違ってファンキーだった。

脱線したので、話を戻す。

私は高校を卒業して進学し、27歳頃まで四谷でサラリーマンをしていた。

家業を継ぐために山梨県に戻り、数年経った頃、行きつけのカフェで【さよならキャメルハウス】が流れていた。

初めて聞いたとき、完成度の高さに驚いた。

思わず、「誰の作品?」とカフェの店主に聞いた。

【WATER WATER CAMEL】の作品と聞いたとき、「まだ、続けていたんだ。こんな作品を作るなんてスゴいね」と店主と話した記憶がある。

その行きつけのカフェにはギターの田辺玄もたまに来ていた。
【さよならキャメルハウス】の発売後、拠点を山梨県に戻したと聞いた。

また数年後、奇遇なことに私の住まいの目と鼻の先に、齋藤キャメルが【パタゴニアの南喫茶店】というお店を開いた。

【パタゴニアの南喫茶店】は良いお店だった。

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また脱線したので、話を戻す。

【WATER WATER CAMEL】の活動を見ていると、すごく健全だと思う。

全体に無理がなく、着実にファンを増やしている。

これはインディーズで活動するミュージシャンの1つのモデルだと考えている。

【WATER WATER CAMEL】は地道に着実に活動を続けていた。
派手なプロモーションはしないけど、ライブをやる度にお客さんが一杯だった。

こういう活動の仕方もあるんだなと勉強になった。

彼らのそんな独立した姿勢が好きだ。

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長く書きすぎたかも。

方向性を決めていなかったので、まとまりのない文章になってしまったかもしれない。

現在、【WATER WATER CAMEL】は活動をお休みしている。

先日、富士吉田市立下吉田第一小学校で1日限りの復活ライブがあり、盛況だったと新しい友人から聞いた。

演奏に感動した彼女はイラストを描き、それを見た私がイラストに感動した。

彼女の名前は神山奈緒子さん。
素敵な絵を描く。

このイラストを見て、文章を書くことを決めました。

山梨県の特産品、WATER WATER CAMEL。

確認したら既に廃盤になっている作品が多いようです。

チャンスがあったら聞いてみてください。

きっと、耳が洗われるような感じがすると思います。

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