どのくらい? ダイヤモンドの品質が分かるまでの時間と量。

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ダイヤモンドの品質が分かるようになるまで長い時間が必要です。

ダイヤモンドの鑑定をする女性のイラスト

1日100個のダイヤモンドを見ても、1年以上の時間は必要です。

0.5カラット
0.7カラット
1.0カラット

このような大きいダイヤモンドに話を限定しましょう。

大きいダイヤモンドは鑑定書が付いていることが多いです。
鑑定書の中には品質が書かれています。

有名な評価基準の【4C】はご存じの方も多いと思います。

最初の頃は【4C】を確認して、ダイヤモンドをルーペで見ることを繰り返します。

私の経験上、1日100個のダイヤモンドを見ても、1年以上の時間は必要です。
メレダイヤの場合は大きいダイヤモンドよりも判断が難しく、3年以上の時間が必要だと思います。

まず、Carat(重さ)を確認します。

重りのイラスト
【4C】の基準はCarat・Color・Clarity・Cutです。

これは重さを量れば良いだけなので、誰でもすぐに分かります。

大きいダイヤモンドは価値が高いです。

「0.5カラットはこのくらいの大きさなんだ」と実感することが大事です。

慣れてくると、肉眼でどのくらいのカラットのダイヤモンドか分かるようになります。

Color(色)を見分けるようになるには時間がかかります。

ダイヤのカラーのランク
次にColorです。
ダイヤモンドは色があります。

無色のダイヤモンドは価値が高いです。

色が分かるようになるには、時間がかかります。
もしかしたら、2年~3年くらいの時間が必要かもしれません。

私が新人に指導する場合、まず、色がDのダイヤモンドを見るように指示します。
Colorの中でDは最高のランクで無色です。

まず、Dで目を慣らし、無色がどういう状態か目と脳に染みこませます。
Dの状態を実感したら、次にEとFのダイヤモンドを見ます。

ダイヤモンドの業界ではD・E・Fが無色のランクに含まれます。

ただ、DとFのダイヤモンドは並べて見れば、色が違うことは分かります。
このような練習をすることが効果的です。

普段、私はD・E・Fのダイヤモンドばかりを見ているので、この辺の品質はすぐに分かります。

頑張ればClarity(透明度)の違いは短期間で分かるかもしれません。

短期間といっても半年~1年くらいの時間は必要だと思います。

Clarity(透明度)はキズや内包物によってランクが変わります。
10倍のルーペを使ってダイヤモンドの中を確認します。

Colorと同じように、高い品質から始めた方が良いです。

まず、IFやVVS1を見るのが良いと思います。

IFやVVS1のダイヤモンドの場合、10倍のルーペでキズや内包物を見ることはできません。

内包物がない透明なダイヤモンドの状態を、目と脳に染みこませます。

VVS2もほとんど内包物がありませんが、目の良い人が練習すれば、VVS2になると小さな内包物を発見できるかもしれません。

VS1も美しいダイヤモンドです。
10倍のルーペで小さな内包物を確認することができます。

このように徐々に目を慣らしてください。

Cut(形)を見極めるのは、本当に難しいです。

ダイヤモンドのカット
Cutは奥が深くて、品質を見極めるのが本当に難しいです。

正確に判断できるようになるまで、5年くらいの時間は必要かもしれません。

他の品質と同じように、まず、3ExcellentやExcellentのダイヤモンドを見る練習を開始します。

■テーブルが広いか・狭いか。
■左右対称か非対称か。
■厚いか薄いか。

上記に注意しながら、Cutを確認します。

これは気が遠くなるような練習で、ジュエリー業界の人でもちゃんとCutが分かる人は少ないです。

ダイヤモンドのCutを見極めることができれば一流です。

ダイヤモンドの鑑定は奥が深く、まだまだ話は続きます。

でも、話が長くなるので、今回はこの辺でストップします、

参考になれば幸いです。

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