ご存じですか? 研磨する工場によって変わる“ダイヤモンドの美しさ”

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同じ品質のラウンドブリリアントのダイヤモンドでも、工場によって見た目が違う

ダイヤモンド 研磨 工場

ご存じですか?
一般的に知られていないことですが、研磨する工場によってダイヤモンドの美しさは違います。

工場によってレベルが違う、ダイヤモンドの研磨

ダイヤモンドを研磨する工場はたくさんあります。ダイヤモンドを選ぶときに、“品質”を重視する人は多いですが、どんな工場で研磨されるかによって、美しさが変わります。

例えば、目の前に同じ品質のダイヤモンドが2つあります。

①A社 0.30ct D VS1 3Excellent
②B社 0.30ct D VS1 3Excellent

GIAや中央宝石研究所で、2つのダイヤモンドは同じ品質だと鑑定されました。

私が2つのダイヤモンドをチェックします。

鑑定結果は同じでも、2つのダイヤモンドを見比べてみると美しさが違います。工場によって、カット・研磨のレベルが違うからです。

ダイヤモンドには鑑定書に記載できない美しさの違いがある

「えっ、何を言っているの?」
「両方とも同じ鑑定結果だから、違いはないでしょ」

このように思うお客様も多いです。
でも、工場のレベルによって、ダイヤモンドの美しさは変わります。

「どこがちがうの?」と聞かれたら。
輝き、カットと研磨です」とお答えしています。

同じ品質のラウンドブリリアントを比べても、工場によって見た目はわずかに違います。

これらの違いは鑑定書にも記載されていません。
でも、ダイヤモンドのプロフェッショナルならば、鑑定結果が同じでも品質に違いがあることを知っています。

だから、IZURUではなるべくレベルの高い工場からダイヤモンドを仕入れています。同じダイヤモンドでも美しさが違うからです。

エメラルドカットやプリンセスカットの見た目は、工場によって大きく違う

ダイヤモンド 研磨 工場

ラウンドブリリアント以外のダイヤモンドをファンシーカットと呼びます。

・オーバルカット
・エメラルドカット
・プリンセスカット
・ラディアントカット
・クッションカット

上記のカットを“ファンシーカットのダイヤモンド”と呼びます。これらのファンシーカットには、Cutの品質がありません。

……ちょっと分かりにくいですよね。

ダイヤモンドの品質を決めるのは「4C」と呼ばれる要素です。
Cutの品質というのは、その「4C」のひとつ。

・Carat(重さ)
・Color(色)
・Clarity(透明度)
・Cut(形)

▼こちらの記事も参考に
婚約指輪に使うダイヤモンドの選び方! 数十年後も後悔しない『4C』の条件とは?

先ほどあげたファンシーカットには、Cut(形)の品質がありません。

・Carat(重さ)
・Color(色)
・Clarity(透明度)

ファンシーカットの鑑定書に書かれているのは上記だけです。ラウンドブリリアントだけ、Cutという品質があります。慣れていないと意味が分からないですよね。

参考までに、エメラルドカットとラウンドブリリアントの鑑定書を並べておきます。

▼エメラルドカットの鑑定書
エメラルドカットの鑑定書

ファンシーカットのひとつであるエメラルドカットの品質基準はCarat・Color・Clarityの3種類。

▼ラウンドブリリアントの鑑定書

ラウンドブリリアントはCarat・Color・Clarity・Cutの4種類です。

このようにエメラルドカットやプリンセスカットなどのファンシーカットにはCutの基準がないため、工場によって形・寸法が大きく違ってきます。同じ0.5カラットでも工場によって仕上がりが変わってくるということです。

ファンシーカットのダイヤモンドはレベルの高い工場から買った方が良いです。

なぜ、工場によってダイヤモンドの“美しさ”が変わってしまうのか?

答えは簡単でコスト・歩留まりです。

ダイヤモンドをなるべく美しい形に仕上げようとすると、原石を削る部分が多くなってしまうので、コストが高くなってしまいます。

そのため、コストを下げたい工場は研磨をする部分を少なくしようとします。そうすると、見た目に違いが出ます。

また、研磨のレベルも工場によって違います。こちらも丁寧に研磨されたダイヤモンドは美しく輝きます。
このあたりは工場の設備と時間のかけ方の違いです。レベルの高い工場が研磨したダイヤモンドはとても美しいです。

他の会社が注目していない部分にエネルギーを注ぎ込む。これもIZURUのジュエリーの美しさの秘密です。

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