婚約指輪 ゴールド 婚約指輪の金属として、イエローゴールドにどのような特徴があるのか?
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ゴールドの婚約指輪の人気が少しずつ上がっています。イエローゴールドにどのような特徴があるのかご説明いたします。
現在日本では、一般的に婚約指輪の地金にプラチナが使われます。
これは、プラチナが変色しにくくサビに強いため永遠の愛を誓う婚約指輪に向いているとされていること、及び婚約指輪の主役であるダイヤモンドを一番引き立てる金属がプラチナであるとされていることによります。
しかし、最近、婚約指輪の地金としてイエローゴールドの人気がでてきています。
そこで、婚約指輪の地金としてプラチナと比べ、イエローゴールドにどのような特徴があるのかを考えます。
耐久性について
ゴールドはプラチナと比べてさびやすく、変形しやすいと考えている方が多くいます。しかし、それは間違いです。
ゴールドは純粋の状態(K24)では酸素やほとんどの化学物質に対して反応を起こさないので、空気中や水中では永遠に変化せず、さびることもありません。
もともと、ゴールドが装飾品として使用されたのも、その永遠性・不変性が身につける者を悪魔から守るとされたため、つまりお守りとしてだったのです。
ただ、純粋の状態では非常に柔らかいため、ジュエリーとして使用する際は、耐久性をあげるために銀や銅、パラジウムなどを混ぜる必要があります。
婚約指輪の地金として使用されるイエローゴールドは、24分の18がゴールド、24分の6が銀と銅という、K18が多いです。
このように他の金属を混ぜることで婚約指輪に使用される一般的なプラチナ(Pt900、Pt950)よりも少し強い耐久性を得ます。
金属の硬さを表す尺度の一つに、ビッカース硬度というものがあります。
ビッカース硬度でPt900とK18を比較すれば、Pt900がHv60~130なのに対し、K18はHv150~250なので硬度を考えればK18の方が硬いです。
つまり、イエローゴールドもプラチナに劣らない、婚約指輪に相応しい耐久性を有しているといえます。
もっとも、日常的に使用すればゴールドであってもプラチナであっても、傷がつくことは避けられません。
どうしても気になるようであれば、宝飾品店に磨いてもらうことで、新品と同様の綺麗な状態にすることができます。
ダイヤモンドについて
婚約指輪には、主にD~Fカラーのダイヤモンドが使われています。
D・E・Fカラーは無色とされ、その希少性から高値で取引されています。カラーのグレードを下げると安価にはなりますが、かわりに少しずつ黄ばみが目立つようになります。
特に地金がプラチナの場合には、台座の金属が白い分、その黄ばみが目立ってしまいます。
つまり、カラーグレードの高いダイヤモンドの美しさを強調したいのであれば、地金はプラチナをお勧めします。
他方、地金がイエローゴールドの場合には、カラーグレードの高いDカラーをセッティングするとダイヤモンドだけが白く目立ってしまい、かえってカラーグレードの低いGカラーやHカラーのダイヤモンドの方が美しく見えます。
ダイヤモンドは4つのC(カラー・カラット・クラリティー・カット)を総合的に考慮して値段がつけられますので、カラーグレードを下げる分、他の4C(カラット、カット、クラリティー)のグレードをあげることができます。
ぱっと見た時に一番わかりやすいのはカラット、すなわち重さですので、カラットのグレードをあげることをお勧めします。
イエローゴールドとプラチナの価格差
婚約指輪の地金として利用されるイエローゴールド(K18)とプラチナ(Pt900、Pt950)では、イエローゴールドの方が現在の価格では安価です。
欧米ブランドの婚約指輪でも、イエローゴールドのものはプラチナのものと比較し15%ほど安い値段がつけられています。
そのためイエローゴールドの婚約指輪を選ぶと、プラチナの婚約指輪を選んだ時より、同じ値段でより4Cのグレードの高いダイヤモンドを選ぶことができます。
イエローゴールドとプラチナ、どちらが似合うか
人の肌の色はおおまかに、イエローベース・ブルーベースという色に分かれます。
イエローベースは黄色の暖かみを感じる色が似合う肌、ブルーベースは青色の冷たさを感じる色が似合う肌です。
つまり、イエローベースの方はイエローゴールドが似合い、ブルーベースの方はプラチナが似合います。
逆にイエローベースの方がプラチナを身につけると肌が白くなりすぎたり、ブルーベースの方がイエローゴールドを身につけると肌が黄色くなりすぎたりします。
ゴールドはプラチナと違い、その色のためにダイヤモンドと合わせるにはあまり向いていない金属なのですが、逆にその黄色がかった色が、イエローベースの日本人の肌にはよくなじむようです。
婚約指輪を婚約期間中だけ身につけるのであればそれほど気にしなくても良いかもしれません。
ですが、結婚後もずっと身につけたいのであれば、自分の肌の色にあった地金を選んだ方が良いでしょう。
年をとるにつれ所有するジュエリーは増えていきます。
その時に、自分の肌に似合わないジュエリーは身につけなくなる可能性が高いためです。
自分の肌がイエローベースかブルーベースかは、プロのカラーコーディネーターの方に診断してもらうことでわかります。
あるいはたくさん試着することで、自分の肌にゴールドとプラチナのどちらが似合うかわかります。
イエローゴールドとプラチナ、どちらを選ぶか
婚約指輪の主役をダイヤモンドととらえるか、婚約指輪全体としてジュエリーととらえるかによってプラチナとイエローゴールドどちらを選ぶかもかわります。
イエローゴールドは華やかですので、地金部分も含めて婚約指輪全体でジュエリーとしての華やかさを感じることができます。
以上から、同じ値段でより大きなダイヤモンドがほしい方、肌の色がイエローベースの方、婚約指輪を華やかなジュエリーとして身につけたい方に、イエローゴールドの婚約指輪をお勧めします。