プラチナとゴールド、結婚指輪に使われる金属の特徴は?
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結婚指輪はプラチナかゴールドで作る場合が多いです。
婚約指輪はほとんどプラチナで作ります。
結婚指輪もプラチナで作る人が多いですが、ゴールドを希望するお客様もいます。
海外ではゴールドが人気です。
昔はほとんどプラチナでしたが、日本でも少しずつゴールドの結婚指輪のご注文が少し増えていると感じます。
一般の方に分かりやすくプラチナとゴールドの違いをご説明いたします。
今回は学術的な話を省き、変わりやすい特徴だけを書きます。
プラチナについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
プラチナの種類・純度の違いと指輪の選び方【Pt900・Pt950・Pt1000とは?】
プラチナは酸化しにくく粘りと強度があるので、ジュエリーを作ることに向いています。
プラチナは特別な金属です。
酸化しにくいので、色が変わらない。
だから、メッキをする必要がない。
粘りがあるので、磨いても形が崩れにくい。
同じ白色のシルバーは粘りがないので、磨くと形が崩れやすいです。
職人は「プラチナは粘り強いため、繊細な細い爪でダイヤモンドを留めることが出来る」と話していました。
爪が細いと、ダイヤモンドの輝きが増します。
IZURUが使っているプラチナは1%~3%くらいルテニウムを混ぜているので、強度があります。
丁寧に磨き込むと、とても美しい光沢が出ます。
特徴を箇条書きにすると、プラチナが指輪に向いている素材であることが分かります。
プラチナの魅力を最大限に活かした人は、カルティエの3代目当主のルイ・カルティエです。
彼はジュエリーに大々的にプラチナを使い始めました。
彼が作ったガーランドスタイルのジュエリーは、今見ても息を呑むほどの美しさです。
その繊細さの極みは、プラチナの粘り強さがなくては表現することは出来ません。
プラチナと同じような特徴を持ったゴールドも良い金属です。
プラチナとゴールドの歴史を比較すると、ゴールドの方が歴史が古いです。
プラチナをジュエリーに使い始めたのは200年前くらいです。
ゴールドは紀元前3000年ころから存在が確認されています。
歴史が長いですね。
ゴールドもとても良い素材です。
K18の場合、75%がゴールド・15%が銀・10%が銅を意味します。
銅を混ぜて耐久性を強くしています。
強度はプラチナよりもあります。
日本ではプラチナが人気ですが、海外ではゴールドの結婚指輪を身に着けている人も多いです。
ゴールドの方がプラチナよりも軽いです。
これは知らない人も多いかもしれません。
よく使われるPt950とK18で比較します。
同じ形状の指輪を作ると、ゴールドの方が軽くなります。
だから、すごく太い結婚指輪の場合、ゴールド・K18の方が軽いので使いやすいかもしれません。
プラチナもゴールドも結婚指輪に適している素材です。
2つの金属について特徴を書きました。
色が違うだけで、どちらも良い素材です。
お客様のお好みで選んで良いと思います。
参考になれば幸いです。
2020年5月27日、書き足しました。